各アーティストについて軽く語る。


The Bee Gees(1960s前半〜)

 基本的にバリー、ロビン、モーリスの三人のボーカルグループ。
 60年代後期、彗星のごとく現れ、美しいハーモニーで世界中の人をメロメロにしたかと思えば、70年代後半に入りいきなり曲調を変えて、さらに映画「サタデー・ナイト・フィーバー」のサントラを担当、それと前後してなんと6曲全米1位に送り込みディスコ・ブームを起こせば、さらに80年代以降は数々のアーティストに曲を提供(セリーヌ・ディオンの「Immortality」とか)、そしてそれも大ヒット…累計セールスは1億枚
 彼らの業績を語ればキリがありません。20世紀を代表するアーティストと言っても過言ではないでしょう。さらに日本でも「マサチューセッツ」がオリコン1位に輝いたり、「若葉のころ」がドラマの主題歌に使われたり、さらに現在(2004年5月)烏龍茶のCMに「Spicks & Specks」(これは中国語によるカバーバージョンですが)、化粧品のCMに「愛はきらめきの中に」が使われています。
 今日はそんな彼らを深く知ろうってわけで言うわけでアルバムを買いに出かけました。
 って、売ってねえよ!!熊本市が誇る上通り下通りのアーケード内にある全てのCDショップに言ったけどねえよ!!!…ほとんどの場合、彼らの棚にはベストしか置いてなくて、アルバムはありません。売っていても最近のアルバムが数枚、初期のアルバムなんてまず確実に売ってません。出来るなら1stから聴きたいのに…俺ブリティッシュ・ビート好きだしね。
 どう考えてもおかしいでしょ、この状況は。このクラスのアーティストなら全アルバムが紙ジャケ再発!!とかになってもおかしくないのに、輸入盤すら置いてない。なんで?
 調べて分かったんですが、彼らはあの「レコード・コレクター」誌で一度も特集されていないらしいんです。とにかく、音楽ファンの間でも非常に扱いが低い。
 彼らを扱ったサイトを見て分かったんですが、全盛期の70年代、日本の音楽ファンの間ではこんなやり取りがあったそうです。
 A :「お前どんなアーティストが好きなのよ?」
 B :「ビー・ジーズとか…」
 A :「( ´,_ゝ`)プッお前そんなん聴いてんの?」
 B :「(;´∀`)ほ、他にもディープ・パープルとかツェッペリンとか…」
 A :「そうか、ならいいや」
余談ですが、ここで
 B :「(;´∀`)ほ、他にもフーとか…」
とか言おうものなら、
 A :「( ゚Д゚)ハァ?フーってマジ誰だよ?」
とか言われたんでしょうね、きっと。
 まあフーファンの被害妄想は置いといて、当時のこういった状況が今まで続いてるんじゃないでしょうか。しかし愚痴ってても仕方が無い。ベスト版からでも分かることについて語っていきましょうか。とりあえずわかるのは最初に書いた、楽曲の良さとそれを豊かに表現するハーモニー…なんてのはあちこちで語られてるわけで。さらに各人の声、3兄弟のうちモーリスの声はベスト盤では聴けないけど、あとの二人、バリーとロビンの声は聞けます。バリーの優しさと力強さを兼ね備えたボーカルはもちろん、ロビンの唯一無二の独特の声は必聴です。普通に歌ってるんですかねあれ?で、2人とも常にビブラートがかかっています。とにかく凄い…この辺も語られてますか。
 とにかく、楽曲が半端じゃなく魅力的なのですよ。しかも彼ら自身の作曲。ビー・ジーズは作曲チームとしても凄いわけですよ。なんで日本でこんな扱いかなあ。
 2003年1月にモーリスが急逝すると言う悲劇がありましたが、残された2人はビー・ジーズとして活動を続けていくそうです。

 軽く語るとか言って随分長くなりましたね…でもこれでも俺の言いたいことの半分ぐらいしか書いてないわけで。ほんとに彼らに対する今の扱いにはかなり疑問です。
 ま、とりあえず興味を持った人は2枚組みベスト(絶対に日本盤がおすすめ!!)買ってくださいな。

P.S. タイトルの活動年代が本文とずれていますが、オーストラリア時代の活動を含めているからです。

Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich(1964〜)

 名前長いよ覚えにくいよ。61年英国で結成。64年デビュー。  ちょっとマイナー目と思いきや、チャートアクションは見事なもの。これだけブリティッシュ・ビート関連のバンドが人気ある中でもうちょっと盛り上がってもいいと思いますが。確かに自作曲は少ないですが…なんとも。
 代表曲はやはり全英No.1「Legend Of Xanadu」や「Okay!」辺りでしょうか。GSにカバーされてますし。
 個人的に気に入っているのは「Hold Tight」(UK#4)(66年サッカーW杯イングランド大会の非公式テーマになったとか何とか)「You Make It Move」のファズギターが印象的な曲。ファズを使いつつもポップな感じにまとまってていいと思います。しっかし、「Hold Tight」ってなんとなくBay City Rollersの「Saturday Night」に似てるような…
 70年に出された「Mr.President」ではフォーキーなサウンドにシンセの間奏となかなか先進的な面を出してきてます。その後にメンバーが一人抜けたらしいですが、よく分かりません。

The Troggs(1965〜)

 「Wild Thing」があまりにも有名すぎて、勝手に一発屋認定されてしまうバンド。でも、実は彼ら、結構なヒットメーカーなのですよ。
 彼らはパンクの源流と言われてるそうです。どうやら「I Can't Controll Myself」で放送禁止食らった(でも全英2位)とかのエピソードからそう言われているようです。実際のサウンドは初期キンクスのキンキー・サウンドをさらに馬鹿っぽくシンプルにした感じ。しかし、近年カバーされたバラード「Love Is All Around」(US#7)は絶品!これを聴けばあなたも彼らに対するイメージが変わるでしょう。


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